「はじめよう経済学」よりさらにレベルの高い経済学を学ぶために、(厳選に厳選を重ねた)おすすめの本を4冊だけ紹介したいと思います。
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石川秀樹(2019)『試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition』中央経済社
石川秀樹(2019)『試験攻略入門塾 速習! マクロ経済学 2nd edition』中央経済社
これらの本は資格試験対策で非常に定評のある本で、経済学の幅広い範囲を網羅しています。石川先生は経済学入門塾というシリーズで2000年からわかりやすく経済学を解説する本を出版されています。私自身、経済学の勉強を始めたときには大変お世話になりました。ただ、私はこれらの本を読む前の教材があるとさらに便利だろうと思い、「はじめよう経済学」を作りました。これらの本を「はじめよう経済学」を勉強する際の参考書として使用されても効果的な学習ができるかと思います。
神取道宏(2014)『ミクロ経済学の力』日本評論社
この本は東京大学の教授である神取(かんどり)先生が書かれた本になります。現時点(2020年)でAmazonのミクロ経済学のカテゴリーでベストセラーになっています。正直に言うとこの本は難しいです。とても勘の鋭い方で、しかも数学にも強い方でなければ、恐らく読みこなすことはできないと思います。それでもこの本はおすすめしておきたいと思えるほど、良い本だと思っています。神取先生の「ミクロ経済学は机上の空論ではない!」という強い思いが伝わってくる本です。「はじめよう経済学」で経済学って面白いなと思われた方は、この本が読みこなせるようになることを当面の目標としてはいかがでしょうか。
吉川洋(2017)『マクロ経済学 第4版』岩波書店
著者の吉川先生は東京大学の名誉教授であり、現在は立正大学の教授になります。この本も『ミクロ経済学の力』と同じで簡単な本ではないですが、安心してマクロ経済学の基本を学ぶことができます。一行一行に深みがありますので、飛ばし読みで理解できるものではないですが、じっくりと取り組むことで現実の経済を理解する上で大切なことが学べるかと思います。ところで、吉川先生は近年、マクロ経済学を再構築されようとしており私自身も共感できる点が多くあります。